胚性幹細胞
胚性幹細胞は、精子と卵子が受精して形成された受精卵に由来する細胞です。受精後およそ5~6日の初期胚の段階で採取され、人体を構成するほぼすべての組織と細胞へ分化できる全分化能を備えています。
- あらゆる組織・細胞へ分化できる全分化能(Totipotency)を保有
- 無限の増殖能力を持つ「万能幹細胞」
- 高い分化潜在力で多様な疾患治療への活用可能性
- 倫理的問題と安全性の課題により臨床使用に制限
成体幹細胞
成体幹細胞は、すでに発達を終えた人体組織内に存在する幹細胞です。胚性幹細胞と異なり分化範囲は限られますが、自己細胞の使用が可能で免疫拒絶反応を最小化できるため、現在最も広く研究・応用されています。
- 末梢血:採血によって比較的簡単に取得
- 脂肪組織:脂肪吸引を通じて豊富に確保
- 骨髄:骨髄穿刺により間葉系幹細胞を取得
- 臍帯血:出産時に臍帯から採取
- ワルトンゼリー(臍帯組織):ゼラチン状の結合組織から抽出
成体幹細胞の4つの分類
成体幹細胞は起源と特性によって大きく4つに分けられ、それぞれ分化範囲と臨床的活用度が異なります。
- 造血幹細胞 — 血液細胞へ分化。白血病など血液疾患の治療に活用
- 間葉系幹細胞 — 骨・軟骨・脂肪・線維組織へ分化。免疫調節能力を保有
- 臍帯血由来幹細胞 — 免疫拒絶反応が低く長期保管が可能
- ワルトンゼリー由来幹細胞 — 高い増殖力と分化能、免疫拒絶反応がほとんどなく臨床的価値が高い
本内容は一般的な情報提供を目的としており、個人ごとの治療効果は異なる場合があります。
